18歳になった夜、
酒を飲んだ。
ほろ酔いの白桃とオレンジってやつ。
よく分からない味だった。
ちょっとだけ酔いが回って、絶望した。
将来に。親に。今まで自分に。
「ああ、もう2時半だ。」風呂に入った。
ハロー、絶望。こんなはずじゃなかったかい?でもね、こんなもんなのかもしれない
口ずさんだ。
お風呂からあがって素っ裸で鏡を見た。
ボッコボコに殴られたボクサーみたいな目をしたやつが鏡に映ってた。
「はは、」
こんな夜も悪くない、
こんな人生も悪くないと
心の底から初めて思えた気がする。
ハッピーバースデー、自分。